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日記49 あの日の夢

مؤلف: 久遠遼
last update تاريخ النشر: 2025-12-25 20:43:23

「エリカ、入るぞ?」

 ドアの前で声をかけてから、軽くノックするが、返事は返ってこなかった。

 そのまま黙ったままの扉を、そっと押し開ける。

 俺の部屋の倍はある、広くて可愛らしいその部屋は、以前なら花みたいに明るい空気を纏っていたはずだが、今はまるで心ごと閉じられてしまったみたいだった。

 世界との繋がりを断つかのように、カーテンはきっちり閉め切られ、光ひとつ入ってこない。

 その薄暗い部屋のベッドの上に、エリカは小さく丸まっていた。まるで、世界で一番壊れやすい宝石みたいに。

「エリカ……起きてたのか」

「なお……くん……」

 俺の声にかすかに反応したその声は、風にさらわれる寸前の紙みたいにか細く、今にも消えてしまいそうだった。

 顔色はひどく悪く、目の下にはくっきりとクマ。ろくに眠れていないことが分かる。

 柔らかく流れる金色の髪も、ぼさぼさに乱れている。サファイアみたいに澄んでいた瞳は、今はもう光を失って、曇ったビー玉のように濁っていた。

「……ご飯、食べてるか?」

 聞いた瞬間、エリカはほんのわずかに首を横に振った。

「最後に食べたのは……?」

「……お葬式のあとから、なにも
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